こんにちは!
西宮でユーチューバーをやっている奥大輔です。
少し前にこのようなツイートをしました。
#合唱 を長年やっていますが、上達しない人には共通点があります。
・自分が上手いと思っている
・聴く力を鍛えていない
・練習してない他にも色々ありますが、合唱に関してはこの3つがとても多いです。こういう人に限って知識だけあったり、ボイトレを受けまくったりしてますが、まず練習しろ。
— 奥大輔@色々YouTuber (@naritaya_oku) June 8, 2020
私、実は子どもの頃から現在までずっと合唱をやっているのです。
略歴はこんな感じ↓↓↓
・関西学院中学部グリークラブ
・関西学院高等部グリークラブ
・関西学院グリークラブ
・新月会
・その他一般合唱団
これ以外に、オペラやミュージカルに出演したり、製作スタッフなどをやったりもしています。
上記のツイートが、私にしては少し大きめの反響を頂いたので、せっかくなのでもう少し詳しくお話しようと思います。
私の経験上、合唱は短期間でものすごく上達する人と、何十年もやっているのに全然上達しない人に真っ二つに分かれます。
この違いは何だろう、と私なりに考察を続けた結果、上記のツイートのような結論に至ったのです。
逆に言えばこれを改善すれば上達につながるのではないかという、一種の仮説でもあります。
繰り返しますが、上達しない人の共通点は、
・自分が上手いと思っている
・聴く力を鍛えていない
・練習していない
のどれかに集約されます。
それぞれについて詳しく述べて行きたいと思います。
自分が上手いと思っている
これは実は少し言葉足らずで、実際には「過信していて向上心が無い」という意味です。
自分に自信を持っていてもさらに上を目指す気持ちがあれば問題無いし、下手なのを自覚していても
「自分なんてどうせ練習しても下手だから……」
と、上を目指す気持ちが無ければ当然上達しません。
ただ、特にタチが悪いのが「過信していて向上心が無い」タイプで、つまり「自分はもう充分に上手だから、これ以上上達する必要は無い」と思っているのです。
このタイプは自分が下手なのを自覚しておらず、下手なくせに
・やたら大声で歌う
・他人に対して偉そうに意見を言う
・指摘されても自分の事だと気付かない
・間違いを認めない
・理論だけは達者(ただしデマを拡散する事が多い)
…………
とにかく最悪です。
音程が悪いのに声が大きく、この人に注意しようと指導者がオブラートに包んで「テナー、音程が悪い」等と言っても自分の事だと思いません。
最終手段として名指しで注意しても聞き入れないばかりか、ひどい時には逆ギレする事さえあります。
周りはみんなこの人に気を使っているのですが、そんな事にも一切気付きません(この文章を読んでも自分の事だと気付かないでしょう)。
これでは何十年歌っても上達するはずがありません。
聴く力を鍛えていない
合唱が上達する為に最も大切なのが「聴く力」です。
初心者が合唱を始めた場合、何回も練習を重ねていくうちに徐々に周りの声に影響を受ける事で、だんだん発声法が身について行きます(身近に良いお手本がいる場合は恵まれています)。
周りの声を聴き、吸収していく為に必要なのがこの「聴く力」なのです。
ピアノやバイオリンなどの楽器をやっている人が合唱の上達も早いのはこの為で、音楽的技能が養われているだけでなく、小さい時から楽器を習う事を通じて「聴く力」が鍛えられているのです。
この「聴く力」が無い人は、いくら周りに良いお手本がいても何も吸収できず全く上達につながらないばかりか、周囲と音程やリズムを合わせる事も出来ず、アンサンブルにも支障をきたします。
「聴く力」はもちろん大人になってからでも鍛える事は可能なのですが、それを指導できる指導者があまりにも少ないのが残念です。
練習していない
何かのスキルを上達させようと思ったら練習しなければならないのは当然なのですが、こと合唱においては何故か分かりませんが、練習しない人があまりにも多いです。
例えば合唱団全体の練習が週に1回あったとして、その時にしか歌を練習しないのです(週に2~3時間程度でしょうか)。
これでは上達する訳がありません。
練習というのは反復と積み重ねです。
週1回の全体練習で見つけた課題を何度も反復し、少しでも理想に近づけて次の全体練習に臨む、というのが上達への唯一の道なのです。
もちろん学生の頃のように1日に3時間も4時間も歌を歌える訳ではありませんが、少しずつでも毎日積み重ねる事が大切だというのは大人なら知っているはずです。
1日たった数分の練習時間を捻出する努力もしないというのは上達する事を放棄しているとしか考えられません。
まとめ
これまで述べてきたような人は、自分が上達しないばかりか周囲にも悪影響を及ぼします。
本人は楽しく歌っているのかも知れませんが、周りの人達はだんだん楽しくなくなってきます。
ではどうすれば良いのでしょうか?
具体的なアクションプランとしては以下のような事が考えられます。
・普段から聴く事に意識を集中する→聴く力を高める
・1日数分でも必ず練習する
他にもいくつかあると思いますが、私が最優先だと思うのはこの2点で、とにかく「聴く力」と「練習」、つまりインプットとアウトプットです。
まず「聴く力」を高めるには、「聴く意識」を持つ事が大切です(「聞こえる」と「聴く」は全く違います)。
「聴く」習慣が出来たら、目標とする人を見つけてその人の声を徹底的に聴きましょう。
自分と同じ合唱団に目標とする人がいるなら、極力その人の横で歌うようにすれば良いし、プロの演奏会を聴きに行ったり、ボイトレを受けたりするのも効果的だと思います(あくまで「聴く」事が出来ればですが)。
ちなみに大学のクラブでは、上手な先輩の横は取り合いになっていました。
そして、あとはとにかく練習あるのみです。
家で声を出せないなら山や海や川で歌えば良いし、防音室を買うというのも一つの手段です。
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どうしても声を出せない場合でもブレスや筋トレ、発音練習などできる事はいくらでもあります。
「家で練習なんてできない」
と言う前に、できる事とできる方法を考えましょう。
何でもそうですが、努力しないで上達するなんてありえないし、合唱をみんなで楽しむ為には各々の努力は必要不可欠なのです。
「自分は上達しなくて良いから努力もしない、ただ声が出せれば良い」
と言う人は、積極的に楽しもうとしている仲間たちに迷惑をかけている事を自覚して欲しいと思います。
動画も撮影していますので、こちらもご覧下さい↓